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卵管鏡下卵管形成術(FT)

2019.07.26 基礎知識

こんにちは。
桜十字渋谷バースクリニックの看護部です!
今回は、「卵管鏡下卵管形成術(FT)」についてです。

卵管鏡下卵管形成術(FT)とは?

卵管鏡下卵管形成術(FT)はクラミジア感染などにより卵管の狭窄や閉塞が起こり、自然な妊娠が期待できない症例に対して卵管鏡とバルーンを使用して卵管を通過させる手術です。メスなどによる切開をしない手術になりますので、身体的負担が少ない治療になります。

  • 適応
    子宮卵管造影(HSG)、子宮鏡下卵管通色素検査にて卵管の狭窄や閉塞していると診断された方で年齢が若く自然妊娠を希望される方が適応になります。卵管遠位部(卵巣側)の卵管病変はFTの適応にはなりません。
  • 手術前検査
    感染症、凝固、腎機能などの採血検査(他院の結果持参の場合は、6ヶ月以内のものをお持ちください。)
    心電図検査
  • 手術
    日帰り手術となります。
    手術当日は13時45分まで当院に来院していただきます。
    手術時間は30~1時間程度になります。
    静脈麻酔での全身麻酔で、眠っていただいた状態での手術になります。
  • 費用
    健康保険適応手術です。
    片側:約15万円  両側:約30万円
    ※一部を除いて高額療養費制度の適応になります。限度額適用認定証の提示がある場合、自己負担限度額までのお支払いになります。(詳しくはスタッフまでお尋ねください)
  • 実施時期
    生理後であればいつでも可能です。
    手術日は第1/3/5金曜日になります。
  • 治療効果
    卵管鏡下卵管形成術(FT)による卵管通過率は90%以上で、妊娠確率は約30%と報告されています。自然妊娠を希望される多く方が適応となります。しかし、卵管鏡下卵管形成術(FT)による効果は永続的ではなく、手術後6~8ヶ月を過ぎると妊娠率が低下します。FT施行後6ヶ月程度はタイミング療法や人工受精を試みますが、それでも妊娠に至らない場合は体外受精へのステップアップを考慮します。
  • リスクと副作用
    子宮鏡の挿入による出血、卵管壁の穿孔などの合併症の可能性。
    麻酔薬、予防投与の抗生剤でのアレルギー反応が見られる場合があります。

卵管鏡下卵管形成術(FT)の概略

①治療器具は、卵管鏡と細い管(カテーテル)です。

②カテーテルを膣から子宮へと挿入ます。

③カテーテルの風船を膨らませて、狭窄・閉塞している部分を拡げます。

④最後に卵管の状態を卵管鏡で確認し終了です。

 

卵管に原因が見つかった場合、体外受精しか選択がないと思われてしまう方も多いかと思います。しかし、卵管鏡下卵管形成術(FT)により卵管の通過性が改善さえできれば、多くの方が自然妊娠につなげられる可能性があります。

何かご不明点がありましたら気軽に看護師やスタッフにお声がけください。