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体外受精(IVF)の通院スケジュール・通院回数

公開:2019.12.20 最終更新:2024.01.22

検査・治療法お知らせ

こんにちは、桜十字ウィメンズクリニック渋谷の看護部です。

今回は当院の体外受精(IVF)の通院スケジュール・通院回数についてご説明させていただきます。

採卵周期の通院

当院の卵胞の刺激方法は、注射を使用して卵胞を発育させる方法(高刺激)と内服で卵胞を発育させる方法(低刺激)から患者さまの卵巣の状態に合わせて最適な方法をご提案させていただきます。

「採卵は通院回数が多くて大変なのでは?」「仕事を何回も休まなければならないのでは?」と思っている方も多いかと思いますが、当院では患者さまにご自宅で自己注射をしていただくことで通院回数を最小限にしています。もちろん、自己注射の方法は看護師が説明させていただき、パンフレットもお渡しいたしますのでご安心ください。

なお、通院の度にホルモン値の測定が必要となりますので採血をさせていただきます。採血の結果が出揃うまでに1時間程度はかかってしまいますので、その間は外出をしていただくことも可能です。また、出勤前に来院していただき採血のみを行い、午後に診察(超音波)をすることで所要時間を減らしていただくことも可能です。

採卵周期の通院スケジュールのモデルケース

  • 初回(所要時間:約1時間)
    月経の3日目以内にご来院いただき、採血と超音波で卵巣の状態を確認し、卵胞の刺激方法の選択を決定します。
  • 2回目(所要時間:約1時間)
    月経7~9日目頃です。採血と超音波で卵胞の発育具合を確認して薬剤の量を調整します。
  • 3回目(所要時間:約1時間)
    月経10~12日目頃です。採血と超音波で卵胞の発育具合を確認して採卵日を決定します。
  • 4回目(所要時間:午前中いっぱい)
    月経12日目頃に採卵日となります。

※2回目、3回目のご来院の際に出勤前に採血をなさった場合、午後の診察(超音波)の所要時間は40分程度です。そのため、お昼休みを利用してご来院いただいている方もいらっしゃいます。

胚移植周期~妊娠判定の通院

当院の胚移植は体外受精後3~5日目の胚を移植する方法(新鮮胚移植)と体外授精後に胚を凍結・融解し移植する方法(凍結胚移植)を行っています。

さらに、凍結胚移植では排卵後に胚移植を行う方法(自然周期)とエストロゲン・プロゲステロン製剤を投与して胚移植を行う方法(ホルモン補充周期)を行っています。

新鮮胚と凍結胚のどちらの時期の胚を移植するか、また自然周期とするかホルモン補充周期とするかは患者さまの採卵後の卵巣の状態やライフスタイル、ご希望を伺いながらご提案させていただきます。

また、採卵周期の時と同様に通院の度にホルモン値の測定が必要となります。

「胚移植周期は何回通えばいいの?」「また注射の日々なの?」「胚移植は痛いのかな?」などモヤモヤをお持ちの方もいらっしゃるかもしれませんが、胚移植周期は基本的に注射薬はなく、貼り薬、内服薬、膣剤を使用します。移植の際もほとんど痛みは伴いません。

ホルモン補充周期の通院スケジュールのモデルケース

  • 初回(所要時間:約1時間)
    月経の3日目以内にご来院いただき、採血と超音波で子宮と卵巣の状態を確認し、自然周期かホルモン補充周期かの選択を決定します。
  • 2回目(所要時間:約1時間)
    月経10~14日目頃です。採血と超音波で子宮内膜と卵巣の状態を確認し、胚移植日と移植する胚を決定します。
  • 3回目(所要時間:約20分)
    月経20日目頃で胚移植となります。午後に行います。
  • 4回目(所要時間:約1時間)
    胚移植後、約10日目頃となり妊娠判定を行います。妊娠判定は採血で行います。

※2回目、3回目のご来院の際に出勤前に採血をなさった場合、午後の診察(超音波)の所要時間は40分程度です。そのため、お昼休みを利用してご来院いただいている方もいらっしゃいます。

※自然周期の場合は胚移植前の受診が1回多くなります。

 

当院では院長はじめスタッフ全員で、患者さまお一人おひとりのさまざまなライフスタイルにできる限り添えるようサポートさせていただきたいと考えております。いつでも遠慮なくご相談ください。

 

※当院の体外受精・顕微授精についてはこちらをご覧ください。