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ファストフードばかり食べていませんか?(食事と不妊)

2018.07.12 生活習慣

桜十字渋谷バースクリニック培養部です。

今回は、海外の学会誌Human Reproduction Vol.33, Issue6, 6月号から食と不妊にまつわるトピックをご紹介します。

 

仕事などが忙しいとついつい食べてしまうファストフードですが、学会誌に掲載されている論文では、ファストフードを食べ過ぎると妊娠に悪影響を及ぼす可能性を指摘しています。

 

豪・アデレード大学の Claire Roberts教授が率いる研究チームは、オーストラリア、ニュージーランド、イギリス、アイルランドの妊娠14~16週の総計5,598人の女性を対象として食に関する調査を行いました。

すると、妊活をスタートした時点でファストフードを毎週4回以上(朝昼晩のいずれかで1回、或いは複数回)食べた人は、一度も食べなかった人よりも妊娠するまでに少なくとも1周期以上の日数を要したことがわりました。また、より多く摂取している人ほど妊娠するまでに時間を要したことも報告しています。

 

さらに詳しい調査では、“果物”を月に4回以下しか摂取しなかった群では、妊娠までに最も時間がかかった事に加え、妊娠後1年以内に何らかの疾病を発症するリスクが約16%高いことを指摘しています。

一方で、この論文では従来妊娠に良いと考えられていた緑黄色野菜・大豆製品・魚などの摂取と、妊娠までに要する時間とは、一切関連性が無かったことも記述されています。

 

Roberts教授は、これらの結果から、“果物”を積極的に摂取し、ファストフードの消費を最小限に抑える良質な食生活を送ることで、妊娠の可能性がより向上し、妊娠までにかかる時間が短縮されるのではないかと考察しています。

本論文では、男性側の食事に関する影響についても分析する必要があり今後の検討課題としています。

 

豪・クイーンズランド大学で上級講師を勤めるGino Pecoraro博士は、「本研究は、健全な食生活を持つ一般的なカップルに向けて、多くの医療・栄養分野の専門家達が直感的に信じていたものを体現するものである」と述べています。

食生活に気をつけることが、健康にも妊娠にも近道なのかもしれませんね。