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アロマテラピーを活用した冷え対策

公開:2023.12.01

基礎知識生活習慣

先日のブログで妊活中の冷え対策についてお伝えいたしましたが、今回はAEAJ認定アロマテラピーインストラクターの資格を保有するスタッフがアロマテラピーを活用した冷え対策についてお話していきたいと思います。

まずはアロマテラピーについて説明していきます。

アロマテラピーについて

アロマテラピーとは植物から抽出した揮発性の芳香成分である精油(エッセンシャルオイル)を使って、心身のトラブルを穏やかに回復し、健康や美容に役立てていく自然療法です。

精油(エッセンシャルオイル)とは

精油(エッセンシャルオイル)は、植物の花、葉、果皮、果実、心材、根、種子、樹皮、樹脂などから抽出した天然成分で、各植物によって特有の香りと機能を持ちます。

精油を使用するときは以下のことに注意が必要です。

  • 原液を皮膚につけない
  • 精油を飲用しない
  • 精油を目に入れない
  • 火気に注意する
  • 子供やペットの手の届かないところに保管する
注意すべき対象者
  • 病気による禁忌
    医師による治療や投薬をされている場合は、必ず当該医療機関に相談してください。
  • お年寄りや既往歴のある場合
    いずれの使用方法でも、まずは基準の半分以下の量で試してから使用してください。
  • 妊娠中の場合
    妊娠時は体調に考慮し、芳香浴法以外でご使用の場合は十分注意してください。アロマテラピートリートメントを受ける場合は、医師や経験を積んだ専門家に相談してください。
  • 子供の場合
    3歳未満の乳児・幼児には、芳香浴法以外は行わないようにしてください。3歳以上の子どもでも、まずは低濃度で使用し(成人の使用量の10 分の1程度、多くても2分の1の程度)、使用にあたっては十分に注意をしてください。
  • 皮膚の弱い場合
    精油を皮膚に塗布して使用する場合(トリートメントオイル、ボディスプレー、スキンローションなど)、皮膚の弱い人、初めてアロマテラピーを利用する人などは、精油の希釈濃度に注意してください。低めの濃度から試し、使用して違和感を感じたら、すぐに洗い流してください。
注意すべき精油
  • 光毒性に対する注意
    精油成分の一部には、日光などの強い紫外線に反応することによって、皮膚に炎症を起こすなどの毒性を示すものがあり、これを光毒性と呼んでいます。光毒性をもつ可能性のある精油を日中に使用する場合は注意が必要です。フロクマリンフリーやベルカプテンフリーの精油であれば日中も使用できます。
    <光毒性に注意が必要な精油の例>
    グレープフルーツ、ベルガモット、レモンなど
  • 皮膚刺激に対する注意
    精油成分の一部には、皮膚刺激(炎症、紅斑、かゆみなどの反応)を起こすものがあります。
    <皮膚刺激に特に注意が必要な精油の例>
    イランイラン、ジャスミン、ティートリー、ブラックペッパー、ペパーミント、メリッサ、ユーカリなど

冷えの原因と対策

それでは、冷え対策について具体的にどうアロマテラピーを活用していくのか、お話していきましょう。

冷えの原因はストレスによる血管の収縮と動物性食品の摂りすぎによる血行の滞り、循環器の機能低下をもたらす運動不足、発熱に必要な酸素供給を妨げる浅い呼吸にあります。

これらの対策にぴったりなのが入浴です。湯舟には精油と植物油、天然塩で作ったバスソルトを加えれば、温浴効果を高めることができます。

精油はその日の気分にあった香りを選ぶようにし、心地よく入浴することでリラクセーションを促進、入浴による血管拡張作用をさらに高めることができます。

なかなかゆっくり湯舟に浸かる時間がないという方には洗面器等を用いた手浴・足浴もおすすめです。

<バスソルトの作り方>

精油はお湯に溶けないため、植物油で希釈し、天然塩と混ぜます。

  1. 植物油5mLに精油を加えてよく混和する。
  2. さらに大さじ2杯の天然塩を加えて混和する。
    精油の使用量の目安:全身浴1~5滴、半身浴・手浴・足浴1~3滴

※ 肌に刺激を感じた場合は直ちに流してください。

<おすすめの精油>
  • ラベンダー
    「リラックスといえば」の代表的な精油です。刺激が少なく、幅広い領域にわたって効果を発揮します。
  • オレンジ・スイート
    冷えた心と体をやさしく包み込み、不安や孤独感による不眠症や抑うつ症状などに対してやさしく働きかけるといわれております。
  • ユズ
    古くから冬至にユズ湯に入る習慣がありますが、ユズに含まれるリモネンには血行促進作用があります。体を芯から温め、湯冷めを防ぎます。また、ユズの香りは不安や緊張で冷め切った心と体をやさしく包み込み、安心と落ち着きを取り戻します。
  • ヒノキ
    ヒノキの浴槽がなくとも、精油を使用すればヒノキ風呂になります。すがすがしい香りがリラックス効果をもたらし、心身に深い安らぎを与えます。

入浴を毎日の習慣にすることで、血行が促進、冷えの緩和に加え、入浴後の睡眠の質にもよい影響を与えます。

まもなく本格的な寒波がやってくる季節が始まります。

今回ご紹介したお好みの精油を使用したバスソルトで心身ともに温まり、快適な生活をお送りください。