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不妊治療におけるメラトニンの効果

公開:2023.12.08

基礎知識生活習慣

メラトニンとは

メラトニンは、松果体という脳の器官から分泌されるホルモンの一種です。実際にどんなはたらきがあるのか、以下で紹介いたします。

  1. 睡眠を促す働き
    メラトニンは「睡眠ホルモン」とも呼ばれ、夜辺りが暗くなると分泌されます。メラトニンは明るい光の下では分泌されないため、就寝1~2時間前には消灯するのが良いでしょう。
  2. 抗酸化作用
    細胞の酸化ストレスを抑える抗酸化作用があり、抗酸化物質とされるビタミンC・ビタミンEよりも強い効果があるといわれています。

不妊治療との関係と効果

メラトニンの抗酸化作用により、卵子の質の向上や良好胚盤胞を得られる割合の向上が期待されています。

卵子は年齢や酸化ストレスにより質が低下してしまう可能性があり、食生活や身体的、肉体的ストレス等が原因で体内へ蓄積されますが、メラトニンの摂取をすることで酸化ストレスから卵子を守ることができます。

また、メラトニンを摂取することによる成熟卵子の獲得率向上、顕微授精での受精率が上昇する等の報告がされています。

メラトニン摂取に関する注意事項

メラトニンはホルモンの一種ですので、安易に摂取することはお勧めできません。また、日本では市販で購入することが出来ません。

メラトニンの服用をご希望の方、ご質問や服用時期等のご相談は、是非診察時にご相談ください。