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不妊について知ろう!【第6回 男性因子 ~精液検査/SMASについて~】

2018.08.20 基礎知識

桜十字渋谷バースクリニック培養部です。

不妊治療を行う上で重要な項目の1つに、“正確な精液データを知る事”が挙げられます。

 

従来、精液データを計測する方法として一般的に導入されていたのが、マクラーカウンティングチャンバーという計算板を用いて、人間の目で見て1つ1つの精子を数える方法です。この方法は、最も簡易で、ある程度の経験を積めば誰にでも出来るというメリットがあった一方で、測定者間のバラツキが大きく、正確性がいまひとつというデメリットがありました。

 

そこで当院では、精子運動解析システム(SMAS〈スマス〉;Sperm Motility Analysis System)を導入いたしました。SMASは高精細カメラと最新鋭のソフトウェアを用いて精子の判別を自動で行い、精子の数・運動性・移動軌跡・不動精子の判別など、人の目では決してみることのできない数多くの解析を正確かつ短時間で行うことが可能な装置です。

 

図. SMASで検査した精子画像

 

SMASで検査を行うと、上図のように精子1個ずつに動いた軌跡が標識されます。当院では以下のように精子を色別しております。

赤  → 良好運動精子(直線運動速度5-25μm/秒以上の運動精子)

青  → 微動運動精子(直線速度5μm/秒未満の低速精子)

黄色 → 不動精子

 

SMASを導入することで、今までより多くの情報を得ることができるようになり、より正確な診断を行えるようになりました。当院ではSMASの解析データを利用し、患者さまに最も適した治療方法を提案してまいります。