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黄体期のレスベラトロール摂取について

2018.06.04 研究結果

桜十字渋谷バースクリニック培養部です。

5月26日(土) ・27日(日)に埼玉で行われた第59回 日本卵子学会学術集会に参加して来ました。

どの講演も非常に面白い内容でしたが、今回は特に興味深かった『レスベラトロール』に関する発表についてご紹介します。

 レスベラトロールはポリフェノールの一種でぶどうの果皮や赤ワインなどに多く含まれています。近年では、その“抗老化作用”が注目されて関連のサプリメントなども販売されています。不妊治療においては、卵子の質が改善が見られる可能性が知られており、今回もいくつかの発表がありました。

一方で、レスベラトロールの服用は、着床や妊娠には悪影響を及ぼすことが示唆されているようです。黄体期にレスベラトロールを服用していたグループと、そうでないグループを比較したところ、着床率・妊娠率・流産率すべてにおいて、服用していないグループの方が良い成績が得られたとのことでした。

 レスベラトロールでせっかく卵子の質が改善しても、着床率が下がってしまっては元も子もありませんので、不妊治療に携わる我々が、摂取量や服用のタイミングなど正しい知識をしっかりと患者さまにお伝えしていく必要があると考えました。