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不妊について知ろう!【第12回 卵巣因子 ~早発卵巣不全~】

2018.10.22 基礎知識

桜十字渋谷バースクリニック検査部です。

早発卵巣不全(Premature Ovarian Insufficiency; POI)とは、一般に40歳未満で月経不順となり、そのうちに月経が来なくなってしまう状態を指します(同様の状態を指す診断名としては早期卵巣不全、早発閉経、ゴナドトロピン抵抗性卵巣症候群などがあります)。

 

症状としては、月経が来ないことに加え、更年期障害のように身体の調子が悪い、節々が痛む、気分が落ち込む、顔がほてる…などがおこることがあります。

 

POIは不妊症患者の中でも比較的多く、20代女性であれば1000人に1人、30代女性であれば100人に1人が発症すると言われており、無月経患者の原因の約10%が早発卵巣不全であると言われています。

 

また、経膣超音波で観察すると、子宮は小さく、内膜は薄く卵巣が抽出されることは稀です。卵巣内の卵胞が枯渇した状態と正常な卵胞が存在する状態に分けられます。

 

POIの原因として、以下に示しますが明らかなものは全体の1~2割程度で、抗核抗体などの自己抗体を持っている場合が多いとの報告もありますが、その殆どが原因不明です。

 

早発卵巣不全に対して有効な排卵誘発法は確立されていません。また、早発卵巣不全と診断された後の自然妊娠率は4.4%と報告されていますが、排卵は予測が不可能かつ散発的であります。そのため、早発卵巣不全の患者さまで、挙児希望の場合は早急に排卵誘発を始める必要があります。これは、月経停止からの期間が長ければ長いほど、排卵誘発に対する反応が鈍くなっていくためです。

 

無月経の原因は様々です。もし、早発閉経の場合には原因を探ることや早期の治療が大事になってきますので、3ヶ月以上月経が来ない場合には一度受診されることをおすすめいたします。