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不妊について知ろう!【第18回 子宮因子 ~子宮筋腫~】

2019.08.26 基礎知識

こんにちは、桜十字渋谷バースクリニック培養室です。

今回は子宮筋腫についてお話しします。

子宮筋腫は子宮の平滑筋成分から発生する良性腫瘍で30歳以上の女性に多く、不妊女性の5~10%存在すると言われています。

遺伝的要因、環境因子、卵巣ホルモン、成長因子など多数の要因が関与すると言われていますが発生原因はいまだ明らかではありません。子宮内膜症や子宮腺筋症と同じくエストロゲンという女性ホルモンの影響を受けるため、閉経後は小さくなっていくのが特徴です。

症状は、月経過多、不正出血、腹部腫瘤感、排尿障害、下腹部痛、不妊症です。症状の出方は子宮筋腫の大きさ、位置によって変化します。症状がない場合や軽い場合は経過観察としますが、症状が重い場合は治療を検討します。また下図のように内腔を圧迫するような場合や、まれですが10cmを超えるような大きな腫瘍は妊娠後に変性痛のような合併症や胎児の圧迫が予想される場合は、流産や早産、出血などのリスクがあるため手術が検討されることもあります。手術を行った場合は分娩方法は帝王切開が一般的となっていること、また手術後に避妊期間があることも注意です。この場合、卵子のエイジングを考慮し手術前に採卵、体外受精した受精卵を凍結しておく方法もあります。これは術前の卵巣予備能を示すAMHや年齢を参考に決めることが多いです。

子宮筋腫は年齢や腫瘍の状態により治療方針が変わってきますので、妊娠を目指す方で子宮筋腫が疑われる場合は早めに専門医と相談することをお勧めします。