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妊活に必要な栄養素ってなんだろう?~妊活サプリメントについてのあれこれ3

2018.10.18 研究結果

桜十字渋谷バースクリニック培養部です。

ここまでの 妊活サプリメントについてのあれこれ では、『葉酸』は「妊娠しやすくなる栄養素」ではなく「赤ちゃんのための栄養素」であること、そして『葉酸』の効率的な摂取方法についてご紹介してきました。

“妊活”となるとどうしても『葉酸』が注目されがちですが、実は、妊娠前後の女性に必要な栄養素はまだまだたくさん存在しますので、今回は、妊娠の前後に女性が特に不足しがちな栄養素について詳しくご紹介していきたいと思います。

積極的に摂りたい栄養素としてご紹介した『葉酸』ですが、「葉酸を摂らなければいけない」ということは知っていても、実は「葉酸だけを摂取してもあまり意味が無い」ということをご存知の方は少ないのではないでしょうか?

メチオニン代謝と葉酸

人間の体内で行われている代謝の一つにメチオニン代謝があります。
『葉酸』はこのメチオニン代謝に深く関わっており、メチオニン代謝が正常に行われないと動脈硬化や心筋梗塞の原因になると考えられています。

メチオニン代謝には『葉酸』の他、『ビタミンB6』と『ビタミンB12』が必要不可欠であり、それぞれが異なる役割を担っています。そのため、それぞれの栄養素が一つでも欠乏してしまうとメチオニン代謝を正常に行うことが困難になってしまうので、『葉酸』を摂る際には『ビタミンB6』と『ビタミンB12』を一緒に摂らないと意味が無いというわけです。

女性に不足しがちな鉄

その他に、“女性が不足しがちな栄養素”として挙げられるのが『鉄』です。

成人女性が1日に必要な『鉄』の推奨目安量は6.0~6.5mg(※月経時には10.5mg)ですが、妊娠の前後には8.5~9.0mgの摂取が推奨されています。
(※平成28年 国民健康・栄養調査, 日本人の食事摂取基準より)

そのため、特に妊娠を考えている、あるいは妊娠している女性にとっては特に不足しがちな栄養素であると指摘されています。赤身肉や、マグロ・カツオ、牡蠣などの魚介に多く含まれる『鉄』は造血(血を作る)に非常に重要な役割を果たし、不足すると貧血や消化器障害が見られる他、女性では生理不順の原因になることもあります。『鉄』は食品に含まれるままの構造であると体内に吸収されづらい形をしているため、構造を変化させる働きを持つ『ビタミンC』と一緒に摂取することで体内への吸収率がアップします。

妊娠中に必要となる栄養素

次に、時期としては特に“妊娠中”に必要となるのが、『カルシウム』・『マグネシウム』・『ビタミンD』です。
この3つの栄養素に共通していることは、胎児の骨や歯の発達に重要な役割を担うということです。

牛乳や豆腐などに多く含まれる『カルシウム』はご存知の通り骨の形成に大きく関わっており、『カルシウム』の吸収を促進して骨を丈夫にする働きを持つのが『ビタミンD』です。

『ビタミンD』は、魚類やきのこに多く含まれており、特にシイタケは太陽光にあたると『ビタミンD』が増加するので、干してあるものだとより含有量は高くなります。

ナッツや穀物に多く含まれる『マグネシウム』も骨や歯の形成に深く関わっている他、身体のエネルギー生産や血液循環を正常に保つなど、体内の重要な働きにも利用されています。

 

このように、栄養素は助け合いながら働いていますので、どれか一つを多く摂る、あるいは反対に一つが不足してしまうと体内で正常な働きが出来なくなってしまいます。
ビタミン・ミネラルなどをバランスよく、そして過不足なく摂取することが重要です。

ここまで書くと「じゃぁ、結局『妊娠しやすくなる栄養素』って無いの??」と聞かれそうですが、実のところはっきりと「これを摂れば絶対に妊娠できる!」という栄養素は存在しません。

あくまでも、妊娠の前後に不足しがちな栄養素を補っていくことで、妊娠に向けた健康な身体を作ることが重要なのです。

※当院でも葉酸を含むサプリメントを扱っております。ご希望やご相談がございましたら来院時にスタッフまでお申し付けください。