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当院の不妊検査 ~性交後検査(フーナーテスト)~

公開:2021.03.23 最終更新:2021.04.17

検査・治療法

こんにちは、桜十字ウィメンズクリニック渋谷看護部です^^

不妊検査について、「いったいどんな不妊検査があるのだろう・・。」と不安に思われている方も多いかと思います。5回に分け、当院で行っている一般的な不妊検査について説明させていただきます!

下の図は当院で行っている検査の流れです。           必ず月経期から検査を開始する必要はありません。初診時に始められる検査から行いますので、時期を問わずご受診ください。

 

4回目となる今回は、性交後検査(フーナーテスト)についてです!

性交後検査は、膣内に射精された精子が子宮内に進入できるかを確認する検査です。

この検査で、精子が頸管粘液内で進行できる能力頸管粘液が精子を受け入れる能力があるのかを診断する検査です。

ただ、検査自体の意義に関しては、否定的な報告もあります。当院では、動いていない精子や振動している様な精子を認めた場合抗精子抗体を持っている可能性がありますので、抗精子抗体を測定するかどうかの判断としております。

 

性交後検査の時期
 ・排卵前あるいは排卵日に設定します。
※生理周期によって排卵時期は個人差がりますので、診察時に
医師より来院日の指示があります。

性交後検査日の来院時間
  性交後9~14時間後に来院していただきます。
(例)前日の夜に性交渉→翌日の午前に来院
当日の朝に性交渉→当日の午後に来院

検査の流れ
  内診室で頸管内の粘液を採取後、胚培養士が顕微鏡で精子数と運動精子数を観察します。

評価方法
 ・粘液内に直進運動精子(真っ直ぐに進む精子)が1個でも存在すれば、頸管粘液因子での不妊原因はないと判断します。
・頸管粘液内に精子が存在しなければまずは次周期以降で再検査を行います。再検査でも同様の結果である場合、不妊原因として男性因子の可能性があると判断します。
・非直進運動精子(真っ直ぐに進まない精子)、不動精子(動かない精子)が見られる場合は、頸管粘液あるいは精子に抗精子抗体(精子の動きを止める抗体)が存在する可能性があると判断します。

検査結果の説明
  性交後検査の結果は、検査当日に説明が可能です。
※検査結果が出るまで30分前後お待ち下さい。
次回来院時の結果説明でも可能です。

【過去ブログ】当院の不妊検査について

第1回 月経期の血中ホルモン検査

第2回 卵管造影検査

第3回 子宮鏡検査と通水検査